LineQCの機能
LineQCは、量産工場で製造中の製品、部品の傾向、中心値管理を行う製造管理システムです。
主な機能は、以下のとおりです。
- (1)校正確認
- (2)自動測定、自動判定
- (3)定期測定管理
- (4)傾向管理、中心管理
収集したデータで機械毎、製品毎の精度(公差ずれ傾向時間)、能力やLineQC者能力等の把握、分析を行い、より一層の不良率低下、生産性向上、機械保守性向上、LineQC者能力向上等を支援します。
本システムをご利用いただくにあたっては、マスタデータの登録が必要です。なお、データはCSVファイルでインポート、エクスポートが容易です。
本システムは、ひとりのLineQC者が複数工程、複数機械、複数製品を同時に管理担当する場合においても、対応できるシステムとなっています。
製品の製造は、各工程作業を順番に実施することで求める製品を完成させることができますが、各工程で品質(長さ、直径、硬さ、真円度、・・)を検査し、合格して初めて次工程に進むことができるシステムとなっています。
定期的にサンプルを測定し、一定の基準値内に収まっているかの判定と、CP、CPKを計算して工程能力が管理範囲内に収まっているかの判定を行うとともに、このまま継続しても製造可能かどうかの判断を行うことで、不良の発生をできるだけ、未然に防止することが可能となります。
(1)Xチャート:測定データを時系列で管理限界線(LCL/UCL)とともにリアルタイムで可視化
(2)CP/CPKチャート:測定データを時系列で任意数毎の平均値、標準偏差をもとにCP/CPKをリアルタイムで可視化
LineQC者は自己が管轄する工程(複数)、機械(複数台)を、製品毎、工程毎に決められた一定時間間隔で、計測する測定器をワゴンに載せ、巡回し、製品の品質を検査することができます。
ワゴンに載せた測定器は、無線通信で自動的に測定値を入力することができます。ワゴンに搭載できない測定器や、オンラインで接続されない測定器で計測した測定データは、オフライン入力で測定値の入力を行います。
※ミツトヨ社製のU-WAVEによる無線データ通信に対応しています。
ワゴンで連続して測定する部位は、自動入力として、測定する複数部位、複数サンプル本数分を製品工程測定順序マスタに登録しておくことができます。
測定部位の測定順序を任意にしたい場合は、手動入力として、測定する部位の順序は定義せず、サンプル本数だけを定義することが可能です。
製品の品質基準より厳しい機械調整時での品質基準値(セットアップ・スタートアップ)(ST)と量産時の品質基準値(MA)のふたつの基準値を設け、量産中においても一定時間不良品が発生しないように管理することができます。
履歴を記録することができます。
測定データは、お客様仕様の検査成績書として出力することができます。
記録したデータで工程、機械、製品、測定部位ごとの品質傾向を時系列で分析することができます。
(この機能は一部オプションとなります。詳細につきましてはお問い合わせください)
本システムのマニュアルは、日本語版、英語版がございます。システム導入時にPDFファイルでご希望にあわせご提供いたします。
本システムにはPC、ネットワーク機器、モバイルバッテリー、ワゴン、その他周辺機器は含まれていません。